2013/09/09
ストレスが様々な病気の原因になっていることを、日々の診療で痛切に感じています。
慢性の疾患でなかなか改善しないケースでは、ほとんどの場合ストレス=アドレナリンが持続しているようです。アドレナリンを減らすために、漢方薬を処方するのですが、とても強いストレスを抱えている患者様の場合、ときに「抑肝散加陳皮半夏」という漢方薬が効くことがあります。この漢方薬が合う患者様は、「我慢」している場合が多いようです。「我慢」の原因には色々ありますが、典型的な例でいうと、女性の場合、夫が家事や育児に協力的でなく亭主関白の傾向があるパターンと、嫁姑関係がこじれているパターンが多いと感じます。男性の場合は、やはり仕事が問題になっている事が多く、理不尽な上司の存在が原因のことが多いようです。子どもの場合は、いじめられている時のストレスに効くことがあるようです。共通しているのは、「言いたいことが言えない・やりたいことができない」「言っても聞いてもらえない」「やりたくないことをしないといけない」などのストレスに効く漢方薬ではないかと思っています。私自身も一般の小児科医として働いているときに、もっと心と体にやさしい医療があるのに……病気の原因は食、環境、心にあると知っているのに……思い通りの医療ができないジレンマで、一時軽い不安発作に襲われる時期がありました。それが、今のようなちょっと(?)怪しい医者への道へ進むきっかけになったのですが、もし当時「抑肝散加陳皮半夏」を飲んでいたら、もう少し楽にこの時期を過ごせただろうなと思います。
実際の診療では、漢方薬の処方の他に様々なアドバイスをするのですが、そのひとつの方法が「お手紙作戦」です。「言いたいことが言えない、言っても聞いてもらえない」場合、何とかして自分の意志を伝える必要があるので、コミュニケーションの手段として薦めています。ただ、一回で解決することはほとんど無いので、返事がなくても、時間をおいて何度か書くと良いようです。もらった相手は、キチンと書かれた手紙であれば、なかなか無視できないはずで、たとえリアクションがなくても心にズシンと響いていると思います。手紙の文面は、できるだけ冷静に、また感謝していなくても嘘でもいいので(笑)感謝の言葉を添えるようにしましょう。また相手が手紙を読めないとか、渡すことが出来ないような場合も、とにかく書いて、内容が相手の方に届くように祈りながら火をつけて燃やすのもよいでしょう。
それでも効果がない場合は、相手を変えることは諦めて、自分が変わるしかありません。多くの方にオススメしているのが、「ありがとうございます」をずっと唱え続けるという方法です。口に出しても、出さなくても構いません。目的は、頭の中にある思考や感情を良い言葉に置き換えることです。ストレスが多い方は皆さん、頭の中に浮かんでくる思考が、マイナスの思いや感情、言葉でいっぱいになっています。それを強制的にプラスの言葉に置き換えることで、アドレナリンを減らそうというわけです。普段、思考がマイナスの言葉でいっぱいだということは、思考自体が「いつもマイナスの言葉を言う練習をしている状態」だとも考えられます。何かあったら、すかさずマイナスの言葉を言うぞ!!という準備状態なわけです。そのためにプラスの言葉である「ありがとうございます」を唱えて、脳をリハビリしたいのです。もうひとつのポイントとして、「ありがとうございます」を唱え続けることが、思考や感情を客観視することにつながるということです。実際に実践すれば分かりますが、ずっと頭の中で「ありがとうございます」を唱えていても、しばらくすると雑念がわいてきて、その雑念に思考が乗っ取られてしまいます。「ありがとうございます」を唱える!!と意識しておくと、雑念が湧いてきた時に、「あっ今雑念が湧いた、ありがとうございますに戻ろう」と一瞬でその思考や感情から離れることができます。
慢性の疾患でなかなか改善しないケースでは、ほとんどの場合ストレス=アドレナリンが持続しているようです。アドレナリンを減らすために、漢方薬を処方するのですが、とても強いストレスを抱えている患者様の場合、ときに「抑肝散加陳皮半夏」という漢方薬が効くことがあります。この漢方薬が合う患者様は、「我慢」している場合が多いようです。「我慢」の原因には色々ありますが、典型的な例でいうと、女性の場合、夫が家事や育児に協力的でなく亭主関白の傾向があるパターンと、嫁姑関係がこじれているパターンが多いと感じます。男性の場合は、やはり仕事が問題になっている事が多く、理不尽な上司の存在が原因のことが多いようです。子どもの場合は、いじめられている時のストレスに効くことがあるようです。共通しているのは、「言いたいことが言えない・やりたいことができない」「言っても聞いてもらえない」「やりたくないことをしないといけない」などのストレスに効く漢方薬ではないかと思っています。私自身も一般の小児科医として働いているときに、もっと心と体にやさしい医療があるのに……病気の原因は食、環境、心にあると知っているのに……思い通りの医療ができないジレンマで、一時軽い不安発作に襲われる時期がありました。それが、今のようなちょっと(?)怪しい医者への道へ進むきっかけになったのですが、もし当時「抑肝散加陳皮半夏」を飲んでいたら、もう少し楽にこの時期を過ごせただろうなと思います。
実際の診療では、漢方薬の処方の他に様々なアドバイスをするのですが、そのひとつの方法が「お手紙作戦」です。「言いたいことが言えない、言っても聞いてもらえない」場合、何とかして自分の意志を伝える必要があるので、コミュニケーションの手段として薦めています。ただ、一回で解決することはほとんど無いので、返事がなくても、時間をおいて何度か書くと良いようです。もらった相手は、キチンと書かれた手紙であれば、なかなか無視できないはずで、たとえリアクションがなくても心にズシンと響いていると思います。手紙の文面は、できるだけ冷静に、また感謝していなくても嘘でもいいので(笑)感謝の言葉を添えるようにしましょう。また相手が手紙を読めないとか、渡すことが出来ないような場合も、とにかく書いて、内容が相手の方に届くように祈りながら火をつけて燃やすのもよいでしょう。
それでも効果がない場合は、相手を変えることは諦めて、自分が変わるしかありません。多くの方にオススメしているのが、「ありがとうございます」をずっと唱え続けるという方法です。口に出しても、出さなくても構いません。目的は、頭の中にある思考や感情を良い言葉に置き換えることです。ストレスが多い方は皆さん、頭の中に浮かんでくる思考が、マイナスの思いや感情、言葉でいっぱいになっています。それを強制的にプラスの言葉に置き換えることで、アドレナリンを減らそうというわけです。普段、思考がマイナスの言葉でいっぱいだということは、思考自体が「いつもマイナスの言葉を言う練習をしている状態」だとも考えられます。何かあったら、すかさずマイナスの言葉を言うぞ!!という準備状態なわけです。そのためにプラスの言葉である「ありがとうございます」を唱えて、脳をリハビリしたいのです。もうひとつのポイントとして、「ありがとうございます」を唱え続けることが、思考や感情を客観視することにつながるということです。実際に実践すれば分かりますが、ずっと頭の中で「ありがとうございます」を唱えていても、しばらくすると雑念がわいてきて、その雑念に思考が乗っ取られてしまいます。「ありがとうございます」を唱える!!と意識しておくと、雑念が湧いてきた時に、「あっ今雑念が湧いた、ありがとうございますに戻ろう」と一瞬でその思考や感情から離れることができます。