佐賀市の 小児科 アレルギー 漢方 東洋医学なら
統合医療やまのうち小児科・内科

統合医療やまのうち小児科・内科
ご予約・お問い合わせ0952-33-8500

〒849-0919
佐賀県佐賀市兵庫北5丁目8-7-2

読者の方から寄せられたご質問
読者の方から寄せられたご質問

質問 
気管支炎や喘息になりやすい子どもには水泳が良いときいたのですがおすすめでしょうか?昔は、子どもを丈夫な身体に育てるのに、「子どもは風の子」といって薄着にしたり乾布摩擦にしたり、といった印象があります。添加物や重金属をとらないよう、食事や身の回りの品には気をつけているのですが、他にどういったことがおすすめでしょうか?
 気管支が弱いのか、少しの風邪でもひどい咳になります。気管支炎になりやすく、お薬が手放せないので、冷えないようについつい厚着をさせてしまいますが、薄着の方がいいのかと気になります。また、避けるべきだとは思うのですが、チョコレート、ソフトクリーム、ケーキが大好物で、アトピー肌の原因ではないかと困っています。

山内先生からのアドバイス
 気管支炎や喘息になりやすいお子さんは、東洋医学的にみると、肺経が弱い可能性があります。皮膚は肺経が司るといわれていますので、皮膚を鍛えることは、肺を鍛えることに通じます。昔ながらの乾布摩擦は、風邪を予防する良い方法で、先人の知恵を感じます。また、お尋ねのように、プールに入ることも、呼吸、皮膚を強くする良い方法です。できれば塩素の少ない、紫外線殺菌やオゾン殺菌したプールが近くにあれば良いのですが、実際にはなかなか見つからないことが多いので、通常のプールに入った後、皮膚に異常が出るかどうかみきわめて、悪化するようなら避けるというのが現実的な対応だと思われます。

 私自身が実践していてお勧めなのが、温冷浴です。私は毎日お風呂上りに、冷水シャワーを頭からかけるようにしています。ここ数年続けていますが、仕事柄、時々風邪はひくものの、回復は早いと思います。いきなり頭から冷水をかぶるのは心臓に良くないので、最初は心臓から遠いところから、徐々に全身にかけるようにします。

シャワーをかける順番は、
(1)右足、左足、(前後)
(2)右腕左腕、数日続けて慣れてきたら、(1)(2)につづき、
(3)下腹部
(4)背中
(5)胸

 ここまで数日続け、慣れてきたら、
(6)顔
(7)頭
(8)全身

と順にシャワーを掛ける場所を増やしていきます。シャワーを浴びる前は、ゆっくりお風呂につかって、ジワッと汗をかくくらい温まりましょう。お子さんの場合は、(1)(2)番くらいでも十分だと思います。ある程度我慢ができるようになったら(4)(5)番まで行うと良いでしょう。

 直接呼吸を鍛えるには、笛やハーモニカなどの楽器で遊んだり、風ぐるまやシャボン玉をフーフー吹いたり、風船をたくさん膨らますのも効果的です。調子の良い時に、呼吸を強くする遊びを心がけてもらうと良いと思います。
 また、全ての人に当てはまることですが、(不自然な鍛え方は別にして)ある程度の筋肉量があるほうが、免疫力は高くなるようです。お子さんには、できるだけ運動ができるように促してあげて欲しいと思います。球技、ダンス、ハイキング等の野外活動、水泳、武道など体を動かすことであれば何でも良いので、本人が好きなことを見つけて、続けていくことをお勧めします。

 食べ物に関しては、食べてほしくないものは買わないようにするしかないと思います。親心として、ほしがるものは与えたくなるのはよく分かります。が、乳製品はアレルギーにかかわらず、体調を悪くする可能性が高いと考えています。以前紹介した、『なぜ「牛乳」は体にわるいのか』『乳がんと牛乳』を読んでみてください。じっくり読めば、食べたいとは思わなくなるはずです。当然お子さんにも与えたいと思わなくなるでしょう。

 風邪が治りにくいお子さんの中には、健康によいと思って果物をたくさん食べているケースが多いように思います。果物に含まれる農薬が、体にたまって免疫力が低下しているのではないか? と推測される場合があります。果物は体を冷やす作用もあると言われていますので、食べ過ぎないほうが良いようです。

TOP