2015/03/28
共通するのは「嫌な気分になることが多い」「嫌だなと思う人がいて、ついそのことを考えている」「会いたくないと思う人に毎日会わないといけない」など特定の人を「嫌っている、嫌だなと思っている」状態でした。時々「そんなことはありません」という方がいますが、「自分をせめている」場合があります。
そのような気分に合わせて婦人科的な症状を併発していることが多いので、当院では処方する機会がとても多いです。
心の処方箋
嫌いな人のどのようなところがイヤなのか、言葉にします。
例えば「空気がよめない」のがイヤだという場合、その人の心に「空気を読まないといけない」というプログラムが有ります。
このような思い込みが、いろんなストレスを作ってしまいます。
この思い込みを軽くする方法として、思い込みのプログラムの「逆」の言葉をつぶやきます。
先ほどの例でいうと「空気を読まなくてもいい」「自分の自由にしてもいい」と言います。
これを言うと心がモヤモヤしますが、そのモヤモヤした感じをしっかりと感じます。場合によってはそのプログラムを作ったきっかけになったできごとを思い出すかもしれません。多くは幼少期に両親から受け継いでいることです。
ポイントは「~してもいい」という言葉です。「~してもいい」は「~しなくてもいい」のです。今までは「~しないといけない」と握りしめていた思いを「どちらでもいいんだ」という状態にするとストレスはなくなります。更には「空気を読む、読まない」という判断基準自体を手放すことができれば、もっと心が軽くなります。「空気を読む、読まない」という判断をする「モノサシ」自体を捨ててしまうのです。「~しないといけない」や「~してはいけない」という思い込みは、自分の心が傷つかないように「心の鎧」として幼少期からずっと何重にも着込んでいます。その思い込みを手放すのはとても怖いと感じます。「そんなこと絶対にできない」「ありえない」と思ってしまいます。でも、手放した時の開放感を経験すると、なぜ今までそんなことを握りしめていたのか?と笑ってしまうほどです。このプログラムを持つ前の無邪気な子どもの心を取り戻すことができます。