2014/12/02
幸せだなぁと言ってみる2
自分自信をできるだけ大きな視点で俯瞰してみると、この世で起きることは、ほとんど不条理な事だら
けです。他人とのいざこざや自分自身の健康問題、身の回りの事件や事故に始まり、災害や紛争、さらには
戦争など、自分自身の意志で変えられることなど、ほとんどないと言ってもいいかもしれません。つまり自分
の思い通りになることは、ほとんどないのがこの世の中です。その世の中を、何とかして自分の思い通
りにしようと、あーでもないこーでもないと「思考」はグルグル回り始めます。根底には損したくないという
「欲」「執着」があります。しかし、基本的に世の中は思い通りにならないという前提に立つと、今なんと
なくうまくいっていることこそが「奇跡」なのだと気づくことができます。そう気づくことができれば「幸せだ
なぁ」と言ってみることが、それほど荒唐無稽なことではないと感じませんか?そして、「幸せだなぁ」と言
ってみると、心の底からほんわかと幸せ感がわいてきませんか?
このほんわかとした幸せ感を感じることができるようになったら、次はこの「良い感じ」(feel good)をな
るべく長くキープすることにチャレンジしてみましょう。方法はただ、しみじみ~と幸せだなぁと言ってみるこ
とです。もしうまくいかない時は、今日は天気が良いなぁ~とか、お花が綺麗だなぁ~、木々の緑が綺麗
だなぁ~としみじみと感じることを練習してください。感じる対象がなければ、普段無視している散歩中の子
犬にも、あえて大袈裟に可愛いなぁ~と思ってみましょう。また昔登った山を思い出して、山頂の空気を
感じて気持ちいなぁ~とか、温泉につかっているイメージで気持ちいなぁ~と感じてみても良いと思います。
そしてできるだけfeel goodでいる状態を長くできるようにしましょう。なぜこのような練習をおすすめするかとい
うと、心地よい状態を感じている時は、マイナスの思考をすることができないという、脳の特徴を利用して
いるからです。ある本に書いてありましたが、過去と未来は「考える」ことができますが、今この瞬間のこ
とは「考える」ことができません。逆に、今この瞬間は「感じる」ことはできますが、過去と未来は「感じ
る」ことができません。つまり「考える」ということは、心が過去や未来に飛んでいて、今ここにはいない
ということです。
このfeel goodの練習を続けていると、自分の思考や感情は、自分でコントロールできるということが、わか
ります。つまり普段は、自分の心を自分でコントロールできていないということです。無意識のうちに瞬間瞬
間の思考や感情を自分で選択しているのですが、そのことに気づいていないのです。自分の機嫌が悪いの
は、誰かのせいではなく、自分の責任です。自分の機嫌に責任が持てるようになりたいですね。
おまけとしてfeel goodには良い現実を引き寄せる効果もあります。心地よい感じは、良い現実を引き寄
せ、悪い思いは悪い現実を引き寄せます。